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レジ袋有料化に思うこと [政治 & 社会]

昨日のニュースでレジ袋削減の記事がありました。
イオン全店で有料化に踏み切るとの事デス。

【レジ袋有料化「イオン」全店に拡大】
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130911/biz13091116430014-n1.htm

ちなみに、ワタクシは「マイバック」とか持ち歩きませんので、レジ袋有料化しているお店にはあまり行きません。


この「レジ袋削減によるCO2削減」のような運動はここ数年行われていますが、いったいどれほど効果のあるものなのでしょうねぇ?  私は常々疑問に思っております。
「レジ袋が減った数」をCO2削減に置き換えて「見える化」しているのだと思いますが、そこに至るまでの根拠とか計算は本当に正しいのでしょうか?


ネットなどで検索すると、以下のような削減効果の話がいろいろ出てきます。

【レジ袋の有料化によるCO2削減効果の算定】
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00061/2010/37-07-0051.pdf

こういったCO2削減の話の一つに、「レジ袋製造の際の石油消費量削減」というのがあります。
つまり簡単に言うと、「レジ袋が作られなくなればその分の石油が消費されない」という事デス。もちろん製造工程・運搬工程におけるCO2排出も削減され、ごみ焼却時のCO2も削減されるのだとオモイマス。

ただ、レジ袋が売れないとなると、原料となるポリエチレンを作るメーカーは他の用途向けの会社に売り先を変えるだけですし、必ずしも「レジ袋の減少 = ポリエチレン(石油)の減少」とはならないと思うのですが・・・・。
なので本来はレジ袋の減少量を追いかけるのではなく、その原料となるポリエチレンの消費量を見るべきだと思うのデス。

製造・運搬工程時についても、ポリエチレンの新しい購入先のCO2発生量がレジ袋業界より下回っているかどうかは分かりません。
ごみ焼却時のCO2はさすがに減りそうですが、最近はレジ袋がなくなった事により、その代わりとなる袋を別途購入する人も居ます。その為、レジ袋削減した分必ず焼却時のCO2がその分減るとも言えなさそうです。


レジ袋から少しそれますがもう少し言うと、この石油と呼ばれる製品であるガソリン・灯油・軽油・重油などの製品は製品規格に幅があるので、原油を蒸留する時に売れない製品は減らして売れる物は多く作るというフレキシブルな生産が可能です。(冬場は灯油を増産するなど) (その下流部門の化学製品については難しいかもしれませんが)
その為、一つの製品だけではなく石油製品全体の消費量を減らすようにしないと、石油の消費量は減らないのではないかなぁと思っています。



話は元に戻りますが、まぁ本当は別に絶対レジ袋である必要は無く、レジ袋が見える化しやすく、かつ取り組みやすい対象なのでレジ袋にしているだけであり、他に良い物があればそちらで良く、いわばCO2削減に向けた取り組みを促す為の動機作り・ツール的なものなのでしょうけどネ。
天邪鬼なワタクシは、「レジ袋削減すればCO2が削減される!!!」と言われると、ついつい反発してしまいたくなるようです。

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