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デフレマインド [政治 & 社会]

ただの愚痴を書き連ねました。
興味ない方は読み飛ばしてください。
そもそも読んでいる方も少ないですけど。


旅行支援や海外旅行者の増加で、観光業にも人が戻ってきているようです。人といってもお客のみで解雇した従業員は戻っていないようですが。

最近は人手不足の記事をよく見ます。
以下もその一つ。

「人出増えても人手は不足」…空室あっても予約不可「常態化」、素泊まり中心の宿も
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230119-OYT1T50138/

以下のようなコメントが並んでいます。
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「人出が増えても人手が足りない」
人手が足りずに受け入れられる宿泊客の数は限られる
コロナ禍で宿泊客が激減し、多くの宿泊施設が人員削減したことが影響
人口減や高齢化で人材難が続く地域のため、需要の回復を受けて人材を求めても、思うように集まらない

ある宿泊施設が相場より数百円高い時給でパートを募集したことが業界内を駆け巡った
「賃上げ競争は自分たちの首を絞めるだけだ」と警戒する
「4月以降に反動が来るのではないか」
「人手不足でフル稼働できず、利益が上がらないので人手を増やせないという悪循環だ」
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いろいろ書かれていますが、結局のところ「人材を求めても、思うように集まらない」のは、給料が低いだけです。募集内容を見て「家族を養える」とか「労働に見合った賃金だ」と思えば、少子高齢化の現状と言えどまだ人は集まります。

「賃上げ競争は自分たちの首を絞めるだけ」とのコメントは、「4月以降に反動が来るのではないか」とのコメントにつながってくる話ですが、旅行支援という薬が切れた時に客は減って賃上げした結果だけが残ることを危惧しているのだと思います。

これこそ完全なデフレマインド。
我々はこの30年間ベースアップが無いことが当たり前の世界観で育ってきました。
苦しくなるので賃上げ(従業員還元)はしない。利益は株主のみに還元。残った利益も内部留保を貯めて乗り切る事という事で生き残ってきた成功体験に逃げています。

しかし、従業員に還元しない(賃上げしない)となると、世の中の物価上昇に対して相対的に賃金が低下してくるので、そのうち募集しても人が集まらなくなります。
そこで次の一手として海外から人を集める事を始めました。(研修生などの名目で募集)
つまり、賃上げしない→相対的に労働に見合った給料ではなくなる→募集しても人が集まらない→それならば海外から人を集めよう。という流れになります。

2019年まではこれで乗り切ってきました。
しかし2020年になるとコロナ渦で海外から人材が来なくなりました。
人材は不足したのですが、それ以上に人が出歩かなくなることによる利益低下が大きく、この時点では人材不足は表面化しませんでした。逆に人が余剰になり首にする企業もありました。

2022年後半になるとコロナによる影響は低下し、海外も含めた人の往来が戻ってきました。
しかし、このタイミングで日米金利差による円安が発生しました。円安だと海外の方が日本で働いて得たお金を海外に送金したときに目減りしてしまいます。つまり、円安により日本で働く魅力も低下しています。ほかの国で働いたほうが給料もらえるのですから。
そうなると今まで頼りにしていた海外からの人材もあてにできなくなってきます。

こういった最近の海外からの労働力が期待しにくくなってきた状況の中で、現在の全国旅行支援 & インバウンド復活という状況になりました。
本来なら客が戻って喜ぶところですが、労働者がいない現在ではある意味打撃です。最初の新聞記事のように客を受け入れたくても受け入れできないジレンマが発生しています。このW打撃? により人手不足があらためて顕在化しました。
コロナ渦の時に首にした日本人たちに戻ってきてほしいといっても、安い給料でこき使われるのがわかっているので戻ってくるわけがない。


今、人手不足で騒いでいますが結局は給料(賃上げ)不足なのですよね。


旅行業だけではなく、研修生などの名目で給料安くこき使っている他の業種も同様です。
日本人の給料を据え置き(世界基準で見れば相対的な賃下げ)にし、給料の安い研修生で乗り切ってきた結果、この30年で日本は先進国から脱落寸前です。これが現実。


時間の経過とともに物の値段は上がるものだという常識がこの30年間なかったことでそれが当たり前になってしまいました。
いろいろな面で外圧がなければ動かない・動けない日本。昨年からのウクライナ情勢による資源・エネルギー高騰。アメリカの急激なインフレから発生した日米金利差による急激な円安という、ある意味外圧のWパンチを受けて、どうしようもなくなりすべての価格が上昇しています。
ようやく一部の企業から賃上げとの話も出てきていますが、ここで「インフレ対応一時金」などのように逃げてしまい賃上げの流れが止まるようであれば、もう日本は緩やかに死を迎えるだけだと思います。


ありそうな話なのが「ある宿泊施設が相場より数百円高い時給でパートを募集した」時に、他の所から圧力かけられそうで心配です。(お宅だけ給料を上げられると困るんだよ。みんな我慢してやっているんだ的な話)
この施設は従業員を増やして稼働率上げてしこたま利益を出してほしいと思います。先行してリスクをとったご褒美があるといいですネ。
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グラフィックボード雑談 [PC & インターネット]

昨年末に自宅のパソコンを更新しました。
詳細については近いうちに書く予定ですが、グラフィックボードはまだ購入していません。

RTX 3060か3060Tiにするかで悩んでいます。新世代ミドルレンジの4060が出るのはもう少し先と思われるのと、4060の予想価格、3000シリーズの能力を考えると3060Tiにするべきか。


グラフィックボードは世代を重ねるごとに価格が上昇しています。以下にまとめたのはNVIDIAのミドルレンジである「x60」の発売当時の記事になります。
GPUの内部アーキテクチャを一新したGTX 460から見てみます。

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GeForce GTX 460ビデオカードが各社から発売、実売20,500円~
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/380175.html

各社からGeForce GTX 660/650搭載ビデオカードが発売
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/559792.html

GeForce GTX 760が発売、最安3万円以下の中堅クラス
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/605148.html

GTX 960搭載グラフィックスカードが各社から一斉に登場。価格は3万円弱から3万5000円程度
https://www.4gamer.net/games/274/G027467/20150123032/

実売35,000円台から、GeForce GTX 1060が各社から登場
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1010995.html

GeForce RTX 2060がデビュー、価格は42,500円から
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1164437.html

GeForce RTX 3060がデビュー、12GBメモリ搭載で税込56,900円から
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1308656.html

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ざっくりまとめると、
2010年のGTX 460は約20000円程度。
2012年のGTX 660は約25000円程度。
2013年のGTX 760は約30000円程度。
2015年のGTX 960は約35000円程度。
2016年のGTX 1060は約38000円程度。
2019年のRTX 2060は約45000円程度。
2021年のRTX 3060は約50000~55000円程度。
世代を重ねるごとに訳5000円程度の上昇がみられます。

2023年に発売が予想されるRTX 4060の予想価格もちらほら出ていますがどうなるのか。マイニングによる一時的な価格高騰はだいぶ落ち着いたので無視するとして、昨今の円安を考慮すると60000円程度なら今まで通りの値上げと思えます。

グラフィックボードの購入はRTX 4060が出るのを待ってからでもよい気がしますが、CPUとのバランスや4Kなどの高解像度で遊びたいのでなければ現行のRTX 3060 or 3060Tiでも問題はなさそう。
欲しかったRTX 3060TIのASUS TUFシリーズが最近見当たらないので、もう少し様子を見ることにします。


グラフィックボードで気になるのはハイエンドです。
最新のRTX 4080クラスだと20万超えのものもあります。RTX 3080は10万程度だったので一気iに倍の価格上昇になります。円安を考慮しても値上がりすぎです。

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注目の新世代GPU「GeForce RTX 3080」がデビュー、価格は税込95,700円から
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1277839.html

GeForce RTX 4080搭載ビデオカードが多数発売、最安モデルは219,800円
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1456389.html

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ハイエンドモデルの大幅値上げの件は以下の記事にも書かれていますが、マイニングによる一時的な価格高騰による影響が残っているようです。
2年前、ハイエンドGPUは10万円だった――GeForce RTX 4080が二の足を踏まれる理由
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2211/21/news107.html


少し前までのような2~3万円を追加すればミドルレンジを購入できる状況になくなっているのは、CPU内蔵グラフィックとの競合もあるのか。
昨今、CPU内蔵グラフィックも急速に進化してきており、もう少しするとローエンドグラボの市場がなくなるように思えます。2~3万円程度の市場はもうCPU内蔵グラフィックで十分となり、それ以上を求めるなら6万円くらい出せよ。という状況なのでしょうか。

RTX 4080の価格振り切り度を見ると、生き残りをかけて高価格帯のハイエンド市場に特化するという戦略の変化点なのかもしれません。それとも、ただ単にアメリカのインフレ具合が我々の想定以上、かつ円安のコンボした結果なのか。いずれにしろ価格変化は緩やかにしてほしいものです。
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