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「日本国宝展」 後編 [博物館 & 美術館]

日本国宝展を見た後は、本館にて行われている常設展示を見に向かいました。
記事タイトルは「日本国宝展」 後編ですが、実際は常設展の御紹介です。


常設展に関しては東京国立博物館所蔵の物などは写真撮影可能になっています。ただし、所有者が別の場合などは写真撮影不可の物もあります。その場合は写真撮影不可のマークが貼られています。念の為、写真撮影前に館内の係員にその点を確認してから見学 & 写真撮影開始。
写真撮影OKで特に気になった展示品をご紹介します。


【薬師如来坐像】 奈良時代 8世紀
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まず最初にお出迎えしてくれたのは薬師如来様です。
頭部の所などはかなり細かく彫られています。



≪重要文化財≫【不動明王立像】 平安時代 11世紀
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中々の迫力です。
右目を開き左目を閉じる天地眼と呼ばれる表情をしております。



【千手観音菩薩像】 南北朝時代 14世紀
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千手観音といっても実際に手が千本ある物は少なく、一般的には大体42本の手を持つのが多いですが、こちらも42本の作品です。前で合掌している2本以外の40本の手が、それぞれ25の救いの道を示すので25×40本=1000となります。



【太刀 長曽祢子虎徹】 江戸時代 17世紀
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太刀と言うだけあって長いです。こんな物はとても振り回せませんなぁ。
太刀とは元々は馬に乗って戦うシーン想定したものらしいので、反りが強く長いのが多いらしいです。つまり馬に乗って上から振り下ろしたりするような感じでしょうか。馬上戦の機会は無いと思われる江戸時代の作品ですので、実用品というわけではないのかも知れません。



≪重要文化財≫【短刀 相州国光】 鎌倉時代 13世紀
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あの有名な正宗のお師匠様の作品です。



≪国宝≫【太刀 長船長光】 鎌倉時代 13世紀
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国宝ですが日本国宝展には出向かずこちらに残っていたようです。



≪国宝≫【短刀 粟田口吉光】 鎌倉時代 13世紀
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こちらも国宝です。刀工である吉光の通称を藤四郎といい、刀身が極端に厚いことから「厚藤四郎」と呼ばれているとのこと。



≪重要文化財≫【色絵飛鳳文輪花鉢】 江戸時代 17世紀
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とても大きい皿です。割れやすい皿が残っているのも凄いですが、色合いもしっかりと残っています。



≪重要文化財≫【花樹鳥獣蒔絵螺鈿聖龕】 安土桃山~江戸時代 16~17世紀
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常設展後半に向うと近代の物が展示され始めるので、このようなキリスト系の物もありました。



【IHS七宝繋蒔絵螺鈿書見台 】 安土桃山~江戸時代 16~17世紀
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礼拝の際に聖書を置く台のようです。ちなみに「IHS」とはイエズス会のシンボルとか標章のようです。



【フリーメイソン螺鈿箱 】 江戸時代 19世紀
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【山水】 杉谷雪樵 明治26年 
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【孔雀】 滝和亭 明治25年 
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【聖徳太子像】 巨勢小石 明治26年
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【南北朝戦闘】 川辺御楯 明治26年
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こういった絵画や書跡、染織、漆工作品などは痛まないように定期的に入れ替えをしているようです。なのでしばらくしてから来れば、また新しいものを見る事が出来そうです。



来場の皆さんは平成館の日本国宝展に向かっているので、こちらはガラガラでした。
特別展のチケットでこちらも見れるので見にきたら良いのにとオモイマシタ。もしかしたら知らないで帰った人もいるかもしれませんネ。
東博にはほかにも、東洋館(アジアギャラリー)とか法隆寺宝物館(法隆寺献納宝物)もありますので、近いうちにまた行ってみたいと思います。

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