2021年秋 道東旅行 4日(最終日) [国内旅行]
北海道旅行の最終日です。
この日の最大の目的は狩勝峠からの車窓です。
狩勝峠(かりかちとうげ)とは、北海道の富良野付近にある峠です。40歳以上の方なら聞いたことがあるかもしれません。
現在、札幌から十勝・釧路方面に向かうのは狩勝新線から石勝線と呼ばれているルートを通ります。しかし、開通時は現在のルートではなく狩勝峠を越える旧狩勝線という急こう配のルートを通っていました。
【旧狩勝線の近代化遺産】
http://www.karikachi.org/heritage/
この狩勝線区間は急こう配などによる過酷な運転条件や厳しい気象条件に見舞われたため、1966年(昭和41年)に勾配を緩和した新狩勝トンネルを経由する新線に切り替えました。この新線が現在の狩勝新線です。
この狩勝峠を通る旧ルートは眼下に雄大な十勝平野が一望できることから「日本三大車窓」の1つとされ、1927年(昭和2年)には「日本新八景」にも選定されました。しかし、狩勝新線にルート変更となった事により、この車窓を楽しむことは出来なくなりました・・・。
ですが、現在は狩勝新線の一部区間が不通になった影響で、旧狩勝線と並行して走る国道を代行バスが通行しています。つまり、限定的ながらも旧狩勝線から見る車窓が復活したわけです。
【限定復活した狩勝峠の三大車窓 根室本線】
https://ryokoutakusan.hatenablog.com/entry/2020/09/07/224935
「いや、代行バスでなくても、レンタカー借りて狩勝峠に行けばいつでもその風景を見れるんでしょ」と思われるかもしれません。確かにそうなのですが、鉄道の代行として走るバスの車窓から、昔のルートで昔の人が見ていたであろう車窓を見る機会が出来た事が良いのではないでしょうか。
車でドライブするのはいつでも可能です。この体験をした後で十分です。
別に鉄オタではないですが語ってしまいました。
さて、朝の釧路駅につくと既に本日乗るおおぞら4号が到着しているようです。
これに乗り、まずは新得駅に向かいます。
ここが新得駅です。
ここから一部不通区間がある為、代行バスが出ています。
事前に調べた代行バスの時間は10:49発です。一応時刻表でも見ておくかと思い確認すると・・・、
ん ! ? 、ナニカノミマチガイダロウカ。
10:21新得駅に到着し、10:49の代行バスに乗る予定でした。しかし、そのバスがありません。次のバスは13:57分( ^ω^)・・・
いろいろなケースを想定していたつもりですが、これにはまいりました。おそらくネットの情報が古かったのだと思います。
さて、現実的にどうするか検討しました。代行バスはやめて札幌まで電車で行く案。しかしせっかくここまで来たのですから、帰りの飛行機が間に合うなら代行バスに乗りたい。
この後の時間を計算すると、新千歳に到着するのはおそらく18:37頃。飛行機は19:30発なので間に合います。という事で代行バスに乗る事にしました。
実は、当初予約していた飛行機は18:30頃のフライトでした。しかし機材変更により19:30に代わっていたのです。これが無ければ代行バスには乗れませんでした。いろんなことが繋がっていて、悪い事ばかりではないなと思った瞬間でした。
さて時間があるのでぶらぶらします。
新得町は蕎麦も有名なので、蕎麦屋に向かいます。
かなり太目な手打ちそばが出てきました。
蕎麦の味を感じられますが、個人的にはもう少し細いほうが好みです。あくまでも好みの問題です。
新得駅前には火夫の象がありました。
先にも述べたように狩勝峠は急こう配です。当時の機関車の動力は石炭。石炭を燃やして蒸気を発生し推進力を得ます。平らなところよりも急こう配な方が、より多くの石炭を消費します。その石炭を投入する火夫(機関助士)の大変さ・過酷さを後世に伝えたいという象だと思います。
しばらく時間をつぶしていると、電光掲示板に代行バスの表示が出ました。もう少しです。
御立派な代行バスが到着。
乗り込んだのは、少し前に到着したおおぞらに乗ってきた鉄オタたち数人です。
。地元の人はここではいなかったようです。(途中で乗ってきました)
このバスは代行バスという事もあり、現在不通になっている区間の駅に寄りながら東鹿越駅に向かいます。
しばらく進むと小雨が降ってきました。車窓からの眺めは少し悪くなりそうですが、それはそれで貴重な体験です。
このようなスノーシェッドみたいな箇所を2個ほど超えるとも進行方向左手に狩勝峠からの車窓が望めます。しかし、バスだとものの十数秒程度。
車窓を眺めつつ、写真もとり忙しいです。
まぁ、今回はJRの代行バスで旧狩勝線からの車窓を見るのが目的です。これで十分。狩勝峠自体の眺望は、別途レンタカーなどで狩勝峠展望台に来ればよい事です。という事で、また北海道旅行の理由が増えてしまいました。
代行バスは予定時刻に東鹿越駅に到着。
既に次に乗る列車は来ていました。
さて、ここから富良野を経由して滝川まで向かいます。
時間はあるのでお弁当タイムです。
もともと昼飯用に釧路駅で購入しておいた弁当です。カニが美味しそう。新得駅で蕎麦を食べましたが、列車に乗り食べるお弁当は別腹なのです。
この後は滝川駅で札幌まで。この時、普通では間に合わないので特急に乗り、特急料金を支払う事になります。
そして当初の予定とは違いますが、新しい予定通り新千歳空港に到着。無事帰宅できました。
道東旅行4日間はこれで終了です。
最後に今回の旅程を今後の為に載せておきます。
【1日目】
羽田空港(07:40発)→釧路空港(09:20)
釧路空港(10:20 10:57)→バス→阿寒湖バスセンター(11:15 12:10)
阿寒湖遊覧船(13:00発)
アイヌコタン
喫茶ボロンノ 番屋
ニュー阿寒ホテル
※夕食後に阿寒湖アイヌシアターを予定していたが、今回はパスしました
【2日目】
阿寒湖バスセンター(10:20)→釧路駅(12:20)
釧路駅(13:26)→花咲線→厚岸駅(14:20)
道の駅コンキリエ
厚岸(17:06)→花咲線→根室(18:49)
イーストハーバーホテル
【3日目】
根室駅(08:20)→バス→納沙布岬(09:04)
納沙布岬(09:55)→バス→根室駅(10:39)
喫茶ドリアン
根室駅(13:34)→花咲線→釧路(15:52)
和商市場
ラビスタ釧路川
【4日目】
釧路駅(08:21)→おおぞら4号→新得駅(10:21)
新得駅(10:21 13:57)→代行バス→東鹿越駅(11:57 15:04)
東鹿越駅(12:09 15:12)→滝川駅(12:57 16:57)
滝川駅→特急ライラック34号→札幌駅→新千歳空港(18:37)
新千歳空港(19:30)→羽田空港(21:10)
花咲線乗車記念に乗車券を取っておきました。
こちらは今回の狩勝峠経由の乗車券です。普通は石勝線経由なのですが、これは根室線経由になっています。
北海道の旅、第一弾は以上です。
この日の最大の目的は狩勝峠からの車窓です。
狩勝峠(かりかちとうげ)とは、北海道の富良野付近にある峠です。40歳以上の方なら聞いたことがあるかもしれません。
現在、札幌から十勝・釧路方面に向かうのは狩勝新線から石勝線と呼ばれているルートを通ります。しかし、開通時は現在のルートではなく狩勝峠を越える旧狩勝線という急こう配のルートを通っていました。
【旧狩勝線の近代化遺産】
http://www.karikachi.org/heritage/
この狩勝線区間は急こう配などによる過酷な運転条件や厳しい気象条件に見舞われたため、1966年(昭和41年)に勾配を緩和した新狩勝トンネルを経由する新線に切り替えました。この新線が現在の狩勝新線です。
この狩勝峠を通る旧ルートは眼下に雄大な十勝平野が一望できることから「日本三大車窓」の1つとされ、1927年(昭和2年)には「日本新八景」にも選定されました。しかし、狩勝新線にルート変更となった事により、この車窓を楽しむことは出来なくなりました・・・。
ですが、現在は狩勝新線の一部区間が不通になった影響で、旧狩勝線と並行して走る国道を代行バスが通行しています。つまり、限定的ながらも旧狩勝線から見る車窓が復活したわけです。
【限定復活した狩勝峠の三大車窓 根室本線】
https://ryokoutakusan.hatenablog.com/entry/2020/09/07/224935
「いや、代行バスでなくても、レンタカー借りて狩勝峠に行けばいつでもその風景を見れるんでしょ」と思われるかもしれません。確かにそうなのですが、鉄道の代行として走るバスの車窓から、昔のルートで昔の人が見ていたであろう車窓を見る機会が出来た事が良いのではないでしょうか。
車でドライブするのはいつでも可能です。この体験をした後で十分です。
別に鉄オタではないですが語ってしまいました。
さて、朝の釧路駅につくと既に本日乗るおおぞら4号が到着しているようです。
これに乗り、まずは新得駅に向かいます。
ここが新得駅です。
ここから一部不通区間がある為、代行バスが出ています。
事前に調べた代行バスの時間は10:49発です。一応時刻表でも見ておくかと思い確認すると・・・、
ん ! ? 、ナニカノミマチガイダロウカ。
10:21新得駅に到着し、10:49の代行バスに乗る予定でした。しかし、そのバスがありません。次のバスは13:57分( ^ω^)・・・
いろいろなケースを想定していたつもりですが、これにはまいりました。おそらくネットの情報が古かったのだと思います。
さて、現実的にどうするか検討しました。代行バスはやめて札幌まで電車で行く案。しかしせっかくここまで来たのですから、帰りの飛行機が間に合うなら代行バスに乗りたい。
この後の時間を計算すると、新千歳に到着するのはおそらく18:37頃。飛行機は19:30発なので間に合います。という事で代行バスに乗る事にしました。
実は、当初予約していた飛行機は18:30頃のフライトでした。しかし機材変更により19:30に代わっていたのです。これが無ければ代行バスには乗れませんでした。いろんなことが繋がっていて、悪い事ばかりではないなと思った瞬間でした。
さて時間があるのでぶらぶらします。
新得町は蕎麦も有名なので、蕎麦屋に向かいます。
かなり太目な手打ちそばが出てきました。
蕎麦の味を感じられますが、個人的にはもう少し細いほうが好みです。あくまでも好みの問題です。
新得駅前には火夫の象がありました。
先にも述べたように狩勝峠は急こう配です。当時の機関車の動力は石炭。石炭を燃やして蒸気を発生し推進力を得ます。平らなところよりも急こう配な方が、より多くの石炭を消費します。その石炭を投入する火夫(機関助士)の大変さ・過酷さを後世に伝えたいという象だと思います。
しばらく時間をつぶしていると、電光掲示板に代行バスの表示が出ました。もう少しです。
御立派な代行バスが到着。
乗り込んだのは、少し前に到着したおおぞらに乗ってきた鉄オタたち数人です。
。地元の人はここではいなかったようです。(途中で乗ってきました)
このバスは代行バスという事もあり、現在不通になっている区間の駅に寄りながら東鹿越駅に向かいます。
しばらく進むと小雨が降ってきました。車窓からの眺めは少し悪くなりそうですが、それはそれで貴重な体験です。
このようなスノーシェッドみたいな箇所を2個ほど超えるとも進行方向左手に狩勝峠からの車窓が望めます。しかし、バスだとものの十数秒程度。
車窓を眺めつつ、写真もとり忙しいです。
まぁ、今回はJRの代行バスで旧狩勝線からの車窓を見るのが目的です。これで十分。狩勝峠自体の眺望は、別途レンタカーなどで狩勝峠展望台に来ればよい事です。という事で、また北海道旅行の理由が増えてしまいました。
代行バスは予定時刻に東鹿越駅に到着。
既に次に乗る列車は来ていました。
さて、ここから富良野を経由して滝川まで向かいます。
時間はあるのでお弁当タイムです。
もともと昼飯用に釧路駅で購入しておいた弁当です。カニが美味しそう。新得駅で蕎麦を食べましたが、列車に乗り食べるお弁当は別腹なのです。
この後は滝川駅で札幌まで。この時、普通では間に合わないので特急に乗り、特急料金を支払う事になります。
そして当初の予定とは違いますが、新しい予定通り新千歳空港に到着。無事帰宅できました。
道東旅行4日間はこれで終了です。
最後に今回の旅程を今後の為に載せておきます。
【1日目】
羽田空港(07:40発)→釧路空港(09:20)
釧路空港(
阿寒湖遊覧船(13:00発)
アイヌコタン
ニュー阿寒ホテル
※夕食後に阿寒湖アイヌシアターを予定していたが、今回はパスしました
【2日目】
阿寒湖バスセンター(10:20)→釧路駅(12:20)
釧路駅(13:26)→花咲線→厚岸駅(14:20)
道の駅コンキリエ
厚岸(17:06)→花咲線→根室(18:49)
イーストハーバーホテル
【3日目】
根室駅(08:20)→バス→納沙布岬(09:04)
納沙布岬(09:55)→バス→根室駅(10:39)
喫茶ドリアン
根室駅(13:34)→花咲線→釧路(15:52)
和商市場
ラビスタ釧路川
【4日目】
釧路駅(08:21)→おおぞら4号→新得駅(10:21)
新得駅(
東鹿越駅(
滝川駅→特急ライラック34号→札幌駅→新千歳空港(18:37)
新千歳空港(19:30)→羽田空港(21:10)
花咲線乗車記念に乗車券を取っておきました。
こちらは今回の狩勝峠経由の乗車券です。普通は石勝線経由なのですが、これは根室線経由になっています。
北海道の旅、第一弾は以上です。